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北朝鮮とオウムの関係を述べた記事は、ここにもあります。〔出典確認中〕
裏情報の裏を読む
 地下鉄サリンを伝えるTV・新聞・週刊誌は膨大な量である。オウムを扱えば、視聴率は上がるし売れ行き部数が増大するのだから、これは当然のことである。その、かなりの部分を本誌読者もご存知だろうが、なかには見逃した怪異情報もあるだろう。とくに普段から怪しげな記事を載せる新聞には目が届いていないかもしれない。
 こうした怪しげな新聞には、時としてとんでもない極秘情報が紛れ込んでいる。その一部を解説付きでご紹介しよう。まずは四月九日付けの『内外タイムズ』である。
 「麻原教祖は日本壊滅を図る国際カルト組織の単なるロボットだった! オウム真理教事件捜査本部は、その施設から化学兵器自動小銃、麻薬まで製造できる状況が現出したことから、殺人罪を適用する検討を始めたが、その次々と明るみに出る異常性から一部に『麻原教祖は単なるロボット。背後に日本の壊滅を図ろうとする巨大な国際カルト組織があるのではないか』という声が噴出しはじめてきている。」
 「オウムは平成二年の統一選挙に大量の候補者を押し立てて惨敗しているが、元幹部信者によると『このとき、教団のコメビツはゼロになった』という。その教団がわずか四、五年の間にどうやって巨大な施設や海外にまで支部が作れる資金を調達したのか。(中略)
『統一選挙後、何かがオウムに入り、巨額な資金を得たとしか考えられない』(同)という。」 「たしかに日本の転覆をもくろむ国際カルト組織の存在を、意識するなといっても意識したくなる。麻原教祖はただの飾り物で、実際は秘密組織から送り込まれた連中が指揮をとっている」。
 「背後にオウムの名を借りて、日本を根底からひっくり返そうつする巨大な“スポンサー”の存在があるのではないか、という疑い。これは警視庁の幹部の間でも議論になったこと」。
 「麻原教祖はちょくちょくロシアに出かけていたが、その往・復ともアジアの某国に立ち寄っているんです。なぜ支部もない国に立ち寄るのか。いまはまだ話せないが背筋が凍るようなシナリオが見えてくるんです」。 以上が内外タイムズ紙からの引用である。ここでいう国際カルト組織とは、統一教会のこと麻原彰晃がロシアへの行き帰りに立ち寄った国とは北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)。内外タイムズもどうやらオウムの背後に統一教会北朝鮮の影があることには気付いたようだが、まだ創価学会までは辿りついていないらしい。
 さて次は、御存知東京スポーツの菊池久の『永田町の熱闘』である。菊池久といえば政界の裏事情に詳しい人物で、この東スポ連載記事は注目に値する。といっても、四割は他でも入手できる情報、三割は意識的なものかどうかはわからないがデタラメ情報、残る三割は、本当の意味での極秘情報である。四月二八日の菊池氏の原稿は、文章がいつになく下手で読みにくいが、ちょっと引用し、後に解説してみよう。
 「『センセイ』と麻原彰晃オウム真理教代表)、オウム教団幹部らが呼んで“師事(恩師あつかい)”していた謎の在日朝鮮人・X・Yが、重体どころか死亡説(実弟)まで流れているなかで、麻原に代わって、捜査当局が、地下鉄サリン事件など、一連のテロ事件の犯人視しているオウム真理教幹部の指導・指揮にあたっている“指令塔”だ──という超新疑惑情報が、私のもとに極秘に二六日、伝えられた。この極秘情報は、捜査当局もほぼ同時刻にキャッチ、ただちに裏付けのための内偵調査に入った。」
 「私のニュース提供者、いや、告発在日朝鮮人・A・Bは『警察は麻原の生死も行方もいまだつかんでいない。いま、麻原は平常な思考、判断をできる能力は、精神的にも健康・肉体的にもない。(中略)麻原、生存していても正常な意志どころか、オウム教団を指導、テロ事件の指揮する能力はない』と説明した。」
 「この“告発者”・A・B、在日朝鮮人の裏社会の“情報通”である。そればかりか、南・北朝鮮諜報機関と太いパイプ、人脈を持つ、いわゆる“事情通”のトップ・クラスの人間だ。」
 「このX・Y(仮名)は、もちろん生まれは朝鮮(南北のいずれかは知っている)、国籍も同じ。来日前は、麻薬関係で受刑七年の前科・刑余者。来日後のX・Yはいま、ある政治団体・Aの有力構成員。このAのなかには、反権力、反環境運動の弁護士も仲間。それよりもこの団体代表・M・Nを通じて保守系の首相クラスの大物政治家・E・Fとかな
りまえからかなりの親交を持っている。実状を知っているE・Fは、X・Yとの知人関係を、いま、嘆き悲しんでいるハズだ。」
 「事実、X・Yがしょっちゅう麻原と交流しているのが、在日朝鮮人たちに確認されているという。」
 「X・Yはオウム教団の指揮にあたっている。それが、サリンの研究・開発・製造、そして使用にいたるテロへとエスカレートしている。はじめ、麻原との共同謀議だが・・・・・・。」 「どっちにしろ、いまはX・Yの単独指揮だ。」
さてこの情報、どこまで真実なのだろうか。私たちの検討では、これは一〇〇%近く真実だと考えられる。ここに出てくる在日朝鮮人とは、日本名を大塚万吉という。この名を見てゾッとした読者が何人かいるだろう。在日朝鮮人の裏社会では知らぬ者がいないほどの大物である。そして保守系の首相クラスの政治家とは、恐らく後藤田であろう。後藤田については、清廉潔白な政治家と見ている方もおられるだろうが、彼は「ナミレイ」の詐欺事件に関連して統一教会に莫大な借りを作っている。太田龍氏などは後藤田のことを「ユダヤの手先、売国奴」と明言する。
 地下鉄サリン事件は、単なる一テロ事件ではない。日本の政治・経済・宗教・社会全般を破壊しようと企む巨大な陰謀の一つの現れである。